私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
「ご、誤解だって!着替え覗くわけないだろ!?」
「じゃあどういう意味か説明してもらおうか?」
「俺たちに分かるように言えるよな?」
強まるばかりの圧力に奏太さんは押され続ける。思わず笑いそうになるのを堪えていると、恨めしそうな視線を向けられた。
「くだらねぇ」
ボソッと聞こえた声に咄嗟に振り返ると、暁くんと視線が重なる。途端にばつの悪そうな顔をされたけど、無視されることはなかった。
あの日から、暁くんとはまともに会話をしていない。露骨に無視されることはなくても、私を避けているのは明らかで、必要以上の会話をしないせいだ。
私が招いたことが原因。だから、暁くんを責めることなんか出来るはずがなかった。