私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「もう終わりにしましょう。あなたは、罪をおかしすぎた」

その言葉の直後、突如開け放たれたドアと共になだれ込んでくる大量の影。それは、武装した警官隊。

咄嗟に季龍さんに抱き止められ、その腕の中から呆然とその様子を見つめる。

銃口を向けられるのは、陣之内総一郎ただ1人…。

「陣之内総一郎、文章偽装及び、殺人幇助により逮捕する」

告げられたそのひと言が、部屋に響き渡る。

陣之内総一郎は呆然とその光景を目にし、やがて力尽きたように膝をついた。彼を取り囲んだ警官隊のうちの2人が陣之内総一郎を両側から拘束する。

連行される彼の姿は先程までの威厳も、気迫もなく、ただの老いた老父のようだった。
< 216 / 407 >

この作品をシェア

pagetop