私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
その後、私が暖まった頃合いを見てホテルを出る。
会計の場でルームサービスをとっていないことがバレて少し睨まれたけど、駅でとても食べきれない量のサンドイッチを買ってくれた。
始発の新幹線は人がほとんどいない。
景色が流れていくのを見つめていると、口元にサンドイッチを押し付けられた。
「ちゃんと食え」
「もうお腹いっぱいでっんぐ!?」
「半分食べただけだろうが」
口のなかに強制的に入れられる。抗議の視線を送っても、それ以上の圧を感じて大人しく口を動かした。
季龍さんを見れば、まるで監視するように私を見つめていていた。
「季龍さんも食べてないじゃないですか」
「お前が食べたら食う」
それはズルいです。
もうひと口サンドイッチをかじったところで、口を押さえて深くうつむく。