私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「…名前、琴音じゃないんでしょ?俺は名前は大事だって思うし、偽の名前で呼びたくない。だからといって、永塚みんな、お姫様のことは琴音って呼ぶから俺だけ琴葉って呼ぶのも変でしょ?」

「…確かにそうだな」

奏太さんの言葉に思わず目を見張る。

そんなに考えててくれてるなんて思ってなかった…。

暁くんも意外だったのか、それ以上なにも言えないみたいだった。

「まぁ、お姫様がどうしても琴音って呼んでほしいならそうするよ?」

「…ううん。奏太さんがそこまで考えててくれるなら、何でもいいです」

「そう?じゃあお姫様で」

奏太さんの意思は結局ぶれないまま。少し恥ずかしいけど、呼び方は変わらないことになった。
< 284 / 407 >

この作品をシェア

pagetop