私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
「旦那さんが来るまで、待っていて下さいね」
「あ、あの…すみません、外に出たいんですが」
「でも、旦那さんがもうすぐ見えますよ?」
「すぐに戻ります。旦那には、伝えておいてください」
女性は渋々と言ったように了承してくれる。頭を下げ、急いで控え室から出て外を目指した。
協会を出ると、海風に当てられて思わず腕を顔の前に出す。風が落ち着いたのを見計らって腕を下げて、ドレスが汚れないように進む。
岩壁ギリギリまで足を進め、そこから下を見ると断崖絶壁もいいところで、波が打ち付けられている様子が見てとれた。
それをしばらく見つめ、1つ息をつくと持ってきた物たちに視線を向ける。