私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
「なんだ、よかった。じゃあ、琴も入れちゃうからね」
「え、あ……」
宣言に思わず止めようとしたけど、華さんは軽い動作で恐らく同じ班になるだろう子達の輪に戻っていく。
追いかける勇気は、ありません…。
座り直して頭を抱える。どうしよう、調べ学習があるって言ってたし、同じ班の人たちの負担が増えてしまう…。
「おい」
かけられた声にすぐに顔をあげる。
いつの間にか季龍さんに見つめられていた。
「…行きたいのか?」
「え?」
「修学旅行」
問われた言葉に口を閉ざす。
…行きたいかと聞かれれば、本音を言えば行きたいと答えてしまう。
小学生の時はなぜか当日高熱を出して倒れてしまい行けず。中学生の時はお門違いもいいところだったので辞退した。