私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「琴音、口開けろ」

割りと小さめなひと口分を琴音の口に近づける。

それでも、開かれない口に無理かと思ったその時、わずかに琴音が口を開ける。

その事に思わず目を見張ったが、すぐに我にかえり、琴音の口の中にケーキを入れてやる。

「モグモグ」

「…」

た、食べた…。

自分で噛んでる。…飲み込んだな。

思わずじっと見ていると、琴音と視線が重なる。そして、また口を開けた。

…やべぇ、かわいいじゃねぇか。

思わず顔がほころぶ。また口に入れてやれば琴音は自分で噛んでしっかり飲み込む。

それを繰り返すといつの間にかケーキはなくなり、しっかり完食した琴音にまた笑いそうになった。
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