青い恋人たち 上
冬の朝_________
目覚まし時計が鳴っているような気がする。
さっき「おやすみ」と言ってベットに入ったのではなかったか。
目覚まし時計を止めようと、手を伸ばす。
伸ばした手から、今日も寒いという感触が伝わる。
冬眠したい。
ああ、どうして人間には冬眠という機能がないのだろう。
熊は冬眠する。時々同じ二足歩行じゃないか。
このようにつぶやいている少女、田中真央は、再び眠りにつこうとしていた。
すると、部屋のドアが開く。
「おいおいマジかよ…… おい真央!遅刻すっぞ!」
呆れつつ怒鳴りながら入ってきたのは、田中青である。
青は真央の布団をめくる。
「もう~寒いって……」
「自転車後ろ乗っけてやらねーぞ。お前歩いて行くのか?」
「ん〜?歩い…て…歩いて…? ……えっ!」
そう言いながら、真央は慌てて布団をはいで起き上がった。
「いま何時?!遅刻?!」
「まだ7時だよ。」
「7時?なんだ、まだ寝れるじゃん。青兄起こすの早すぎだよ。」
「『明日は終業式で早く行きたいから、6時半には起きていよう』って昨日言ったじゃねーか。」
「そうだっけ?」
「早く支度しろよ。」
そう言って青は真央の部屋を出ようとする。
「青兄!」
「ん?」
「なんか私に言うことない?」
「何を?」
「今日は何月何日で、何の日?」
「12月24日で、クリスマスイブ。」
「その他!」
「待ちに待った終業式。冬休みは遊びまくるぜ!」
「次高3なんだから勉強しなさいよ受験生。…じゃなくて…」
「青〜、真央起きてるー?」
下で呼ぶ声がしたため、2人は部屋を後にした。
目覚まし時計が鳴っているような気がする。
さっき「おやすみ」と言ってベットに入ったのではなかったか。
目覚まし時計を止めようと、手を伸ばす。
伸ばした手から、今日も寒いという感触が伝わる。
冬眠したい。
ああ、どうして人間には冬眠という機能がないのだろう。
熊は冬眠する。時々同じ二足歩行じゃないか。
このようにつぶやいている少女、田中真央は、再び眠りにつこうとしていた。
すると、部屋のドアが開く。
「おいおいマジかよ…… おい真央!遅刻すっぞ!」
呆れつつ怒鳴りながら入ってきたのは、田中青である。
青は真央の布団をめくる。
「もう~寒いって……」
「自転車後ろ乗っけてやらねーぞ。お前歩いて行くのか?」
「ん〜?歩い…て…歩いて…? ……えっ!」
そう言いながら、真央は慌てて布団をはいで起き上がった。
「いま何時?!遅刻?!」
「まだ7時だよ。」
「7時?なんだ、まだ寝れるじゃん。青兄起こすの早すぎだよ。」
「『明日は終業式で早く行きたいから、6時半には起きていよう』って昨日言ったじゃねーか。」
「そうだっけ?」
「早く支度しろよ。」
そう言って青は真央の部屋を出ようとする。
「青兄!」
「ん?」
「なんか私に言うことない?」
「何を?」
「今日は何月何日で、何の日?」
「12月24日で、クリスマスイブ。」
「その他!」
「待ちに待った終業式。冬休みは遊びまくるぜ!」
「次高3なんだから勉強しなさいよ受験生。…じゃなくて…」
「青〜、真央起きてるー?」
下で呼ぶ声がしたため、2人は部屋を後にした。