タイムスリップ
タイムスリップしたようです
目が覚めて直ぐに異変に気付いた。
というか最早異変を見せつけられてるようなもんだった。
まず、目が覚めて真っ先に目に入ってきたのは道路を走っている車。
何故目覚めた場所が外なのか、とか、普通は
室内とかに寝かせておいてもらえないのか、とかは考えても分からないので割愛する。目覚め、ほんと優しくなかったよ。うん。
何はともあれ目に入ったのは車が走っている光景。そんな私の時代でも当たり前の光景。
なんだけど…
おかしい…
私の勘違いじゃなければ、ハンドルを握ってなきゃ運転できないはず。
確かに最近の車は自動運転も出てきたというものをCMで見た。
でも、まだ全然そんなもの売られてなかったはずだ。
せいぜい自動ブレーキ止まりだし。
しかし、ここの人たちはそれが当たり前のようで、
皆ハンドルを握らず、本を読んだり、電車の中のボックス席のように
向かい合って和気あいあい喋っている所もある。
つまり、運転席に背を向けているのである。
それに、周りにたっている建造物もアシンメトリーだったり細長かったり光ってたりとなんだか未来的な感じだ。
加えて空中には巨大スクリーンが映し出されており、ニュースのような番組が放送されている。
そんなのは現代2017年じゃ有り得なかったはず。
そこまでで私はこう結論付けた。
――どうやらタイムスリップしてしまったらしい。
と。
そんな突然のSF展開にに頭が追いつかず、混乱に混乱を極めた私の脳とキャパシティはパンク寸前になり、冒頭の独断と偏見にまみれた“タイムスリップ談議”的なものに戻る。
ここに来る前自分が何をしていたかなどの記憶が曖昧なのも私の不安をさらに助長させていた。
取り敢えず思いっきり叫んで少し心を落ち着かせたが、正直まだ叫びたい。
これ以上は控えるけど。
「…もしかして夢?」
一抹の希望を抱いて頬をつねってみるがちゃんと痛みは感じるし、
なによりあの夢特有のふわふわ感がない。
意識もはっきりしている。
「全然意味わかんないんですけど…」
私が目覚めたのは横断歩道の前。
気が付いたら信号の横に突っ立っていた。
タイムスリップさせるくらいなら、せめてどこかに寝かせておいて貰いたいものだ。
なんだよ目覚めたら立ってたって。
私ずっとここに突っ立ってたのか。
なんとも優しくない!!
車に轢かれたらどうするんだ!
しかしずっとここに突っ立ってる訳にもいかないだろう。
元の時代に戻る方法とかを探さないといけないし、そもそもここは私のいた時代から何年後の世界なんだ?
「誰か聞けそうな人…いるかな?」
そう呟きながらあらためて辺りを見渡してみると、
横断歩道を渡った少し先に公園があるのが見えた。
見た感じ、結構広い公園のようだ。
人通りも多いだろう。
「あそこなら人たくさんいるだろうし…うん、行ってみよう。」
もう一度さっきの空中スクリーンを見るスクリーンの左上には“12:36”とある。
お昼時ならそこそこ人もいるだろう。
いい感じの人を見つけて、ここが何年なのか聞く。
そのあとの事はその時に考えよう。
私は見慣れない景色に若干挙動不審になりながらも横断歩道を渡り、公園に向かった。
というか最早異変を見せつけられてるようなもんだった。
まず、目が覚めて真っ先に目に入ってきたのは道路を走っている車。
何故目覚めた場所が外なのか、とか、普通は
室内とかに寝かせておいてもらえないのか、とかは考えても分からないので割愛する。目覚め、ほんと優しくなかったよ。うん。
何はともあれ目に入ったのは車が走っている光景。そんな私の時代でも当たり前の光景。
なんだけど…
おかしい…
私の勘違いじゃなければ、ハンドルを握ってなきゃ運転できないはず。
確かに最近の車は自動運転も出てきたというものをCMで見た。
でも、まだ全然そんなもの売られてなかったはずだ。
せいぜい自動ブレーキ止まりだし。
しかし、ここの人たちはそれが当たり前のようで、
皆ハンドルを握らず、本を読んだり、電車の中のボックス席のように
向かい合って和気あいあい喋っている所もある。
つまり、運転席に背を向けているのである。
それに、周りにたっている建造物もアシンメトリーだったり細長かったり光ってたりとなんだか未来的な感じだ。
加えて空中には巨大スクリーンが映し出されており、ニュースのような番組が放送されている。
そんなのは現代2017年じゃ有り得なかったはず。
そこまでで私はこう結論付けた。
――どうやらタイムスリップしてしまったらしい。
と。
そんな突然のSF展開にに頭が追いつかず、混乱に混乱を極めた私の脳とキャパシティはパンク寸前になり、冒頭の独断と偏見にまみれた“タイムスリップ談議”的なものに戻る。
ここに来る前自分が何をしていたかなどの記憶が曖昧なのも私の不安をさらに助長させていた。
取り敢えず思いっきり叫んで少し心を落ち着かせたが、正直まだ叫びたい。
これ以上は控えるけど。
「…もしかして夢?」
一抹の希望を抱いて頬をつねってみるがちゃんと痛みは感じるし、
なによりあの夢特有のふわふわ感がない。
意識もはっきりしている。
「全然意味わかんないんですけど…」
私が目覚めたのは横断歩道の前。
気が付いたら信号の横に突っ立っていた。
タイムスリップさせるくらいなら、せめてどこかに寝かせておいて貰いたいものだ。
なんだよ目覚めたら立ってたって。
私ずっとここに突っ立ってたのか。
なんとも優しくない!!
車に轢かれたらどうするんだ!
しかしずっとここに突っ立ってる訳にもいかないだろう。
元の時代に戻る方法とかを探さないといけないし、そもそもここは私のいた時代から何年後の世界なんだ?
「誰か聞けそうな人…いるかな?」
そう呟きながらあらためて辺りを見渡してみると、
横断歩道を渡った少し先に公園があるのが見えた。
見た感じ、結構広い公園のようだ。
人通りも多いだろう。
「あそこなら人たくさんいるだろうし…うん、行ってみよう。」
もう一度さっきの空中スクリーンを見るスクリーンの左上には“12:36”とある。
お昼時ならそこそこ人もいるだろう。
いい感じの人を見つけて、ここが何年なのか聞く。
そのあとの事はその時に考えよう。
私は見慣れない景色に若干挙動不審になりながらも横断歩道を渡り、公園に向かった。