医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
笑わないエリートドクター
「ラウンド行ってきまーす」
ナースステーションを後にし、担当する病室へと足早に向かっていく。
さっき申し送りで引き継いだことを、取ったメモを見返しながら頭の中で整理する。
長い廊下の窓からは、今日も暑そうな一日を予感させる太陽がギラギラと照り付けていた。
「おはよー、はいはい、自分のベッドに戻るー」
病室へと入ると、今朝も子どもたちはワイワイ賑やか。
朝食を終えると、だいたいがベッドを出て、誰かのベッドに集まっては遊んでいる。
入ってきた私を見ると、わーわー口々に騒ぎながら自分のベッドへと飛び乗った。
「今日は白雪(しらゆき)ちゃんかー、ヤッター!」
「航(こう)くん、ヤッターじゃないでしょ。昨日、お薬飲まなかったって聞いたよ?」
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