医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
もう黙ってと言わんばかりに唇を塞ぎ、先生は私の熱を上げていく。
「あのっ、ここでは、恥ずかしいです、明るいし」
いよいよ本格的に捲り上がってきてしまったTシャツに慌てて声を掛ける。
天笠先生は密着していた身体を離すと、私の肩を抱いてリビングを出、奥へと進んでいく。
開け放った先の広い部屋には、リビングから続くような天井までの高いガラス窓と、真ん中にブラックのシーツがかけられた大きなベッドが鎮座していた。
寝室を目にした途端、心臓が突き破ってくるのではないかと思えるほど更に音を激しく立てる。
私のその緊張を知ってか知らずか、先生はまた深い口付けで私の意識を遠のかせた。
絡み合ったそのまま、ベッドへと身体が沈んでいく。
キスが耳元や首筋に落ちてきて、先生は組み敷く体勢になっていた私の背中を支え、突然上体を起こした。
前開きのシャツやブラウスじゃない、今日のかぶりのTシャツという格好。
私が腕を上げて脱がないといけなくて、裾を持たれるといよいよ恥ずかしさに息が苦しくなってしまう。