医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
眼鏡を外したといっても、先生に見られていることに変わりはなくて、暴れる心臓は一向に落ち着きを取り戻せない。
Tシャツを脱ぎ下着の姿になってしまうと、やっぱり恥ずかしくて腕をクロスさせて胸元を隠していた。
後頭部を支えられて、背中がシーツへと沈んでいく。
真上から覗き込んだ先生は、艶っぽく熱い眼差しで私を見下ろした。
「あっ、せんせ、い……」
私を組み敷いた先生は、優しい力で胸元の両手を剥がし、身体の左右でシーツに縫い付けるように指を絡めてくる。
つい恥ずかしくて顔を背けていた。
そんな私を、先生はフッと笑う。
「すごく、綺麗だ」
「えっ……み、見えてるんですか、もしかして」
眼鏡を外せばぼやけて見えるなんて、私の都合のいい解釈だったと、「どうだろうな?」と口角を上げる先生の悪戯な表情で察する。
「こんなに綺麗なんだから、隠すなんて勿体無い」