医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


先生の指が身体を滑っていくたび、吐息と共に唇が触れてくるたび、ぞくりと全身が敏感に反応してしまう。

意識が遠のきそうなほどとろとろに攻め立てられ、目の前の先生がいつの間にかベストもシャツも脱ぎ去っていたことにも気付けていなかった。

広い肩幅に、程よい筋肉がついた腕や厚い胸板。
普段の白衣の姿では想像できない、先生の逞しい身体つきにこんな状況でも目のやり場に困る。

覆い被さった先生が耳元に近付き「続けて大丈夫か?」と問われた。

小さく頷くや否や、両膝の裏に手を差し込まれ、脚を深く折り畳まれる。

「あのっ」と咄嗟に声を上げていた。


「もしかしたら……しづらい、かも、しれません」

「……と、いうのは」

「あっ、完全なる初めてとかでは、ないのですが……しばらく、その……」


はっきり言うのも気が引けて言葉を濁す。

天笠先生は安心するような優しい手つきで私の頬を撫でた。

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