医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛
「なんなら、初めてでも大歓迎だったんだが……残念」
「えっ……あ、ああっ、せん、せ……」
「でも、俺が最後の男になるつもりだから、そのつもりで」
私と違って余裕のありそうな先生は、そんなことを囁きながら私の中へ深く入ってくる。
すがるように回した先生の広い背中は、熱くしっとりと汗ばんでいた。
こういう行為自体、もう忘れてしまうほどご無沙汰だった。
もしかしたら、初めてを喪失する時のように痛くて、受け入れられないのではないかと若干心配が頭を過ぎった。
でも、始めの少しの苦しさのみで、先生を困らせることは避けられた。
「大丈夫か?」
「は、はい……」
ベッドの軋みと共に揺すられながら、息も絶え絶え瞑ってしまっていた瞳を開いてみると、額の汗で前髪を濡らした先生の、どこか余裕のない表情が目に映った。
私と一つになって、こんな顔を見せてくれることが、この上ない幸福感をもたらす。
普段は絶対に見ることのできない先生の姿に、その首筋に両手を伸ばした。