医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


私があんなことをしてしまったから、無理をしているのかもしれないとも思う。

だけど、努めてそうしてくれているにしても、子どもたちの先生を見る目が“怖い”というものから変わったことは嬉しいものだった。

話が盛り上がる二人のそばからそっと離れていく。

片付けをして病室を出ていく去り際、いつのまにか天笠先生は椅子に座り込んで力くんと話し込んでいた。

その表情がやっぱり穏やかで、微笑ましく見つめてしまっていた。


ナースステーションに戻り、一日の看護記録を残す。

時刻は夕方四時を回ったところだ。

四時半辺りからは夜勤のメンバーが出勤してきて、申し送りが始まる。


「ねー、白雪、明日休みだよね?」

「あ、はい、休みです」

「夏祭りのお面作りの見本って持ち帰ってる?」

「あ、今日持ってきてます。帰りに出しておきますね」

「うん、助かるー。お願いね」

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