医者恋シリーズ 俺様ドクターのとろける独占愛


「……よし、これで動いちゃダメだからね、このままだよ?」


のぶくんに呼ばれて病室に向かうと、航くんの点滴が落ちなくなったのを知らせに来てくれたということだった。

小学生男子の部屋の子どもたちは、コールをするより直接ナースステーションに呼びに出てくることが多い。

歩ける元気のある時は病室を出ていいと言っているから、共有の部屋で勉強をしたり、子ども同士で遊んでいる姿もよく見かけたりする。


「航、白雪ちゃんって天笠先生とデキてんじゃね?って話したら、いきなり起き上がってさ」

「そうそう! それで点滴ずれたんだよな」

「……。へっ?!」


思わず変な声を出してしまって、動揺を露わにしてしまう。

航くんやのぶくんより大きい、同室の高学年男子たち。

ちょっとおませな会話もするようになってくる年頃だ。

でも待って。
何?!一体なんでそんな話になるの!

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