東雲家は妹を愛しすぎている♡♡
~雪彦執務室にて~

ーわんっ

ドア越しに犬の声がする…うー…疲れたぁ…幻聴とか俺疲れすぎかぁ?

なんて呑気なことを考えていた雪彦。

ガチャ

ーわんっ

雪彦「なんだ。クロか…幻覚か?」

クロ「わんっ」

クロは雪彦に近づくと

がぶりっ

雪彦「痛い痛いっ!」

クロ「わんっ」

雪彦「あ、夢じゃないのか。なんでクロがここに来たんだ?あーちゃんと遊んでるんじゃなかったのか?」

クロ「くぅーん…」

雪彦「ん?どうした?」

なんだか、クロはあーちゃんの名前を出すと途端に不安そうな声を出す…

…なんか、前にもこんなこと…

と思っているとグイグイとクロが雪彦を引っ張る。

あぁ、間違いない…

雪彦「わかったわかった、あーちゃん発作出ただろう?少し待て今準備するから…」

そういって診察セットを出していると

ガチャっと

まりがあーちゃんを抱えてやってきた…

あーちゃんは苦しそうに息をつきながら胸を抑えている…

俺は正直何度になってもなれないこの感覚に焦りを覚える。でも、今、あーちゃんを助けられるのは自分だけと言い聞かせ落ち着かせる。

雪彦「まり、とりあえず綾をそこのソファの上におろして」

まり「はいっ、綾、雪彦様が今近くにいるから安心してね…」
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