東雲家は妹を愛しすぎている♡♡
ーしばらくしてー

ようやくあやも落ち着いて、ひと段落ついた頃

綾「すー…すぅ…」

発作の疲れのせいで眠ってしまった綾。
それを見てそっと、綾の額に雪彦が手を置く。

まり「雪彦様、お疲れ様です。紅茶を淹れたのでよろしければどうぞ。」

そう言ってまりは書斎にある雪彦のデスクの上に紅茶を置く。


それを見て雪彦はソファの下にある毛布を手に取り綾にかけたあとゆっくりと歩いてデスクチェアーに腰掛ける。

キィと音を立て背もたれが動くが昔から疲れた時それでギシギシと音を立てるのが癖のようなものでキィ…キィ…リズムよく倒しては戻る背もたれで遊びながら紅茶を1口…

雪彦「ぶっ」

吹いた。

めっちゃまずい。

え、なにこれ、新手の嫌がらせかと思うほどに






不味い…







雪彦「ま…まり…これなにか入れたか?」

まり「ほえ? 何も入れてないですよ?
ってあぁあっ雪彦様!お洋服どうなされたんですか!?」

どうやら綾を見ていたせいで僕が噴き出したことに気づいていなかったようだ…

雪彦「…まり。ちょっとこの紅茶のんで見て?」

まりは顔を真っ赤にして

まり「かかかかっ関節キッスでごござぃますか!?だっダメでございますよ!雪彦様!!今はご職務を…///」

まりは、何を勘違いしたのか慌てている

雪彦「いや、そうじゃなくて、1回、飲んでみて」

ごくり…
まりは固唾を飲み込み覚悟を決めたように雪彦から紅茶を受け取り


グイッ

一気に飲み干した…



3秒後

まり「ぶふっ!?」

やっぱり噴き出した…

まり「ナンテコッタ」

なんてカタコトで言うまりがおかしくて

雪彦は大笑いした。

まり「雪彦様!笑わないでくださいませ!!」

さっきよりも真っ赤になりながら紅茶を片すまり。

雪彦「くくくっ…ごめんって笑笑
いや、やっぱまりお前は良い奴だよ…くくくっ笑笑まぁ、そんなむくれるなって…俺も初めてだからあんなにまずい紅茶…」

というか、あれは紅茶なのか…


これがなにか分かるのはもう少し先のお話だったりする…そして、これが何か分かった日にまりは雪彦に土下座をするだろう…
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