東雲家は妹を愛しすぎている♡♡
あの部屋とはゆきにぃの執務室兼綾の病室の事だ。

綾(うぅ、雪にぃたちの迷惑になりたくないのに…)

顔に出てしまったのだろうかするとまりが

まり「そうですねぇ、綾ちゃんを移動させるのも可哀想ですし、本日は私が付きっきりで看病しますよ」

さすがまりちゃん!!まりちゃんならお兄ちゃん達も…

雪彦「まりかぁ、なら大丈夫だとは思うけど…まさ、どうする?」

昌信「そうだなぁ、まぁ、まりが言うならいいとは思うがな。綾もその方が良さそうな気もするし。」

パァァっと私の顔は明るくなる。

綾「お兄ちゃん…まりちゃん…ありがとう…ゴホッゴホッ…」

言うと気が抜けてむせてしまう。すると、ゆきにぃがぎゅうって抱いてくれた

綾「ゆっ、ゆきにぃ!恥ずかしいよっ///」

雪彦「そういいながらも、ぎゅう仕返してくれるあーちゃん大好き♡♡」

カップルみたいなことで戯れていると
難しい顔をしたまさにぃが言った

昌信「ただし、条件がある。俺らがいない間に熱が上がったり発作が1度でも起きたらあの部屋行きな?」

綾の顔が一気に険しくなる

綾「いやだぁ(泣)」

雪彦「うぅん、でもなぁ。綾のためなんだ。にぃに達は心配だから綾と居たいんだ。な?」

綾(うぅ、そんなの、ずるい…)

正直、さっきの発作のせいで気のせいと思っていた頭痛が増している。それに…

綾(心臓が………くるしいなぁ)

無意識に心臓の上に手を置いてぎゅっと握りしめる。

雪彦「綾?どうしたの?苦しい?」

綾「え?大丈夫だよ。まだ、我慢出来る」

昌信「我慢?てことは、少しは苦しいんだろ?ったく。無理したら酷くなるだけなんだぞ?」

そう言いつつ昌信が聴診器を用意する

昌信「少し音を聞かせてくれ?…………大丈夫。怖くないからなぁ…」

そう言って手で聴診器少し温めてからぴたっと胸に当てる。ベッドに寝ているため背中は向けない。










昌信「っし、もういいぞ。綾、結構きついだろ?今日はあの部屋だな。」

綾「…………グズッ(泣)」

雪彦「泣くなよぉ。おにい傷つくぞ~!?」

綾「違うの。ゆきにいがわるいんじゃないの。私が悪いの。弱いからゆきにぃに、…まさにいに…まりちゃんに…迷惑かけちゃうの。さっきもせっかくまりちゃんが一日中見てくれるって言ったのに。つーくんがお勉強教えてくれるって言ってたのに…ごめんなさい…グズッ」
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