東雲家は妹を愛しすぎている♡♡
コックさんの裕二さんが今日は朝ごはん担当みたい。

とりあえず裕二さんには軽く食べられるものをお願いした。

あんまり食欲が湧かない…

目の前に置かれたのはお茶碗半分もないであろうりんごリゾット。

見てるだけで胃液が上がってきそう…

まり「綾、1口でいいから食べましょう?」

そういってまりがあーんをしてくれるが私は口を固く閉じて首を振る。

まりは少し考えてから

まり「3口食べないとクロには会えませんよ?」

ぇぇ…そんなぁ、

とりあえず1口と言ってもまりがスプーンにすくったうちの半分くらいを口に入れる。美味しいんだけど噛んでも噛んでも飲み込めない…

まり「ごっくんしないとつぎが食べれないよ??」

私はいつの間にか涙目になって

綾「ふぅっうっ…飲み込めないよぉ涙」

なんて言う…





それでも何とか3口を10分かけて食べる。そして渡される色とりどりの薬たちを、何度かに分けて飲み込む。

ただ薬って何度飲んでも慣れないもので

綾「おえっ」

喉につっかえながらも飲み干す。

まり「お疲れ様。じゃあクロのところに行きましょうか」

綾はぱあっと明るくなり

綾「うんっ!早く行こ!!クロまってるよ!」

綾(でも、ちょっと気持ち悪いなぁ)

…なんて。後悔するのはそんなにあとのことじゃなかったりする。
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