セカンド・ファミリー(新バージョン)
小さな一歩。大きな愛で。
幼い頃。両親は、それぞれの場所で楽しみ
帰って来なかった。
周りは、両親とクリスマスパーティーなどして
過ごすのに。
哀れに思った祖母が小さなショートケーキと
細やかなご馳走を作ってくれた。
しかし、その祖母も亡くなると
施設で祝うしかない。
施設でもクリスマスパーティーなどをしてくれたけど
心の中は、寂しいままだった。
別れた彼氏も私より違う女子と過ごしていたし
私の人生にクリスマスは、
一度も楽しかった思い出はない。
唯一あっても祖母と過ごした日々のみ。
だからクリスマスジーンズが始まると
憂うつで仕方がなかった。しかし
今年は……。
和也さんと杏梨ちゃんは、楽しそうに
クリスマスツリーを飾っていた。
「和兄。それあっちに飾って~」
「えっ?こうか?」