セカンド・ファミリー(新バージョン)
「そうなんですか?」
「フフッ……たくさんご馳走を作るから
楽しみにしていてね」
ニコッと微笑む奥さん。
そうか……今年は、
家族と過ごせるんだ。
私にとったら初めて
家族パーティーに参加が出来る事が嬉しかった。
その後。
嬉しい気持ちのまま
お風呂を済ませるとベランダに出た。
うぅっ……寒い。
すると和也さんも同じように部屋から出てきた。
「うっ……寒い。
雪でも降りそうだな」
和也さんは、そう言いながら苦笑いをしていた。
そしてタバコを吸いだした。
「寒いのに……それでも
タバコは、吸うんですね?」
「まぁ、仕事をした後の一服は、
やめられないからな。
禁煙しないといけないとは、
思っているんだけどなかなかね。あ、そうだ。
春花には、これをやるよ!」
そう言うとポケットから何かを取り出して
私にくれた。