セカンド・ファミリー(新バージョン)

身体が、ガタガタと震えて涙が溢れてきた。

あれ……?

その時に和也さんに彼女がいることに
ショックを受ける自分に気づいた。

もしかして私……和也さんのことが
好きなのだろうか?

彼の笑顔や悲しそうな顔ばかりが
浮かんできた。

もしそうなら……自覚をした途端
フラれたことになる。
だって和也さんには、彼女が居るのだから

アハハッ……プレゼントを渡そうと
浮かれていた自分が馬鹿みたいだ。

本当に……馬鹿みたい。

だからクリスマスは、嫌いだ。
ろくな事がないから……。

私は、自宅に帰るとすぐに
自分の部屋のベッドに潜り込んだ。

涙を隠すために……。

奥さんが心配して覗きに来てくれたが
私は、ろくに返事が出来なかった。

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