セカンド・ファミリー(新バージョン)

そしてしばらくするとコンコンと
ノックの音が聞こえてきた。

「春花。大丈夫か?
パーティー始まるけど、参加しないのか?」

その声は、和也さんだった。

えっ!?和也さん。

でも今は、顔を合わせづらい。
私は、布団に被り聞こえないふりをした。

シーンと静まり返る。

諦めて戻ってくれたのだろうか?
でも足音も聞こえないし……。

するとガチャッとドアが開く音がした。
隣じゃない。私の部屋の方で

な、何で!?

「寝たのか?それとも寝たふりか?」

布団に被った状態だけど、やっぱり和也さんだった。

「………。」

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