セカンド・ファミリー(新バージョン)
えぇっ!?旦那さん!!
いいのだろうか?
勝手に無茶苦茶な事を言って……。
戸惑う私にその旦那さんは、
「……あぁ話は、隠れて聞いていたよ。
はじめまして。私は、夫の成瀬隆之だ。
妻が急に申し訳なかったね?
でも新しい家族が出来て嬉しく思うよ!」
奥さんと同じように優しく微笑みかけてくれた。
えぇっ!?聞いていたの……?
いや、それよりも
そんなにアッサリ受け入れてしまっても
いいのだろうか。
「あの……本当にいいんですか?私なんかで」
本当に私なんかが住んでもいいのだろうか?
何も持っていないのに……。
「あぁ、妻が選んだ子なら間違いないだろう。
さぁ帰ろうか。我が家に」
そう言って旦那さんは、私に優しく微笑んでくれた。
帰ろう…。
その言葉は、何だか私の胸をキュンと
締め付けられそうになる。
温かくて……苦しい。