セカンド・ファミリー(新バージョン)
えっ?
「どうやら当たったみたいだな」
旦那さんもクスクスと笑っていた。
「なんだよ…それ。
それなら素直にそう言えばいいのに」
呆れて和也さんは、ため息を吐いた。
「ち、違うもん」
さらに真っ赤になる杏梨ちゃん。
それって……えぇっ!?
どういうこと?
後輩いびりじゃなくて……お姉さんに?
「フフッ……杏梨はね。
お姉さんと呼ばれるのに憧れているだけだから
気にしないであげて。
普段は、とてもいい子だから仲良くしてあげてね」
奥さんは、コソッとそう言って説明をしてくれた。
「……はい。」
結局、杏梨ちゃんと仲良くなれないまま
夕食になってしまった。
正直……気まずい。