セカンド・ファミリー(新バージョン)

えっ?

「どうやら当たったみたいだな」

旦那さんもクスクスと笑っていた。

「なんだよ…それ。
それなら素直にそう言えばいいのに」

呆れて和也さんは、ため息を吐いた。

「ち、違うもん」

さらに真っ赤になる杏梨ちゃん。

それって……えぇっ!?

どういうこと?
後輩いびりじゃなくて……お姉さんに?

「フフッ……杏梨はね。
お姉さんと呼ばれるのに憧れているだけだから
気にしないであげて。
普段は、とてもいい子だから仲良くしてあげてね」

奥さんは、コソッとそう言って説明をしてくれた。

「……はい。」

結局、杏梨ちゃんと仲良くなれないまま
夕食になってしまった。

正直……気まずい。

< 27 / 131 >

この作品をシェア

pagetop