セカンド・ファミリー(新バージョン)
「は、はい。」
急に名前を呼ばれたから驚いてしまう。
しかも呼び捨てだ。
「始めの内は、違和感があるかもしれないけど
その内に慣れると思うよ!」
そう言ってくれた。
「そうなんでしょうか?」
不安で仕方がない。
「あぁ、経験者が言うのだから間違いない。」
和也さんは、そう言うと味噌汁を飲んだ。
経験者……?それって
和也さん自身の事を言っているのだろうか?
モヤモヤと考えていたら
ご飯をよそって杏梨ちゃんに渡した奥さんが
「和也。ちょっといいかしら?」と声をかけた。
「あぁ、分かっている。
気にかけて見ているよ!」
理由を聞かずに承諾していた。