セカンド・ファミリー(新バージョン)
夕食の支度を終わらすと先にお風呂に入って
温まっておきなさいと言われたので
先に入らしてもらった。
お風呂に浸かりながら色々と考え込んでいた。
私は……知らず知らずの内に
この家に理想の家族像を重ねていた。
理想の両親。
可愛い妹に頼れる兄。
まさに理想。だけどその反面
怖くもなっていた。
明日にでも消えてなくなりそうで……。
モヤモヤしたお風呂から出ると
和也さんと杏梨ちゃんか帰ってきた。
「ただいま」
「ただいま~!!」
杏梨ちゃんは、元気に挨拶していた。
「お帰りなさい」
奥さんは、それを出迎えた。