セカンド・ファミリー(新バージョン)
「通信でも高校の資格が取れるし
大学にだって行ける。
少しずつでいい……自分の目指す職業を
見つければいいよ!」
和也さんがそう言ってくれた。
自分の目指す職業。
私は、何があっているのか分からないけど
見つかるといいなと思った。
「そうそう。もしも仕事が見つからなくても
お父さんの会社があるものね。
そこに職業してくれたらお母さんも
安心なんだけどな」
えっ?お父さんが経営している……?
「母さん。まだ早いよ……見つかるか
分からないのに。
父さんの会社を勧めるのは……」
「そう?お母さんのイチ押しなのよ」
2人の会話を聞いて
さらに驚いた。
「えぇっ!?だん……じゃなくて
お義父さんって会社経営なさっているんですか?」
確かに……こんな大きな家に住んでいるし
養子まで養えるのだ。
お金持ちだと思っていたけど……。