星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
「星。…」




「神楽…あのさ何があっても無理するのと頑張ることは、違うと思う。神楽は、頑張るんじゃなくてもう無理してる。だからさ私が神楽を頼らせてくれたように神楽も私を周りを頼ってよ。ね?」






そういうとちょうど警察の方が来てくれて。
私達は警察署へ行った。






「君たち未成年だよね?大人の方は?」







「えっと…」





私の親は、無理だし。神楽は…






「俺の親。あの…全部話すんでそれからでもいいですか?」





「わかったわ。」





女の警察官なんて珍しい。
少し待つと2人の警察官が出てきた。





「じゃあまず男子の方の話聞くからね。」





そう言って別室に行こうとすると。

神楽が手を握ってきた。





「すいません。こいつ一緒でお願いします。」



え?いていいの。って警察の人笑ってるし。




まぁいいならいっか。



そっから神楽の話が始まった。



「この傷とか殴られたりしてた奴は、母さんの男たちです。
全部ちゃんと話すと長くなるんですが
俺は中学の時親離婚して母親に引き取られたんです
それから母親荒れてしまってキャバクラで働いても生活費とか全然払わず自分のために使って男が何人かできてその男から俺は、金を取られるようになりました。」




「逆らったりしなかったの?今までどうやって
生活してきたの?」




「俺は知り合いの店で手伝いさせてもらっておこずかいみたいな感じで貰ってました。
あとは、父さんがくれるお金を。高校に入って毎日バイトしてなんとかやってました。」




知らなかったそんなことがあったなんて。
今まで学校に来なかったのは、バイトしてたからなんだ。







今にも泣きそう。



< 110 / 349 >

この作品をシェア

pagetop