星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
それから私の家に神楽が来た。家を売って新しいとこ探すって。まだ終わったわけじゃないけどひと段落は、ついた。


でもなんで?降った女子の家に来るなんて。なんで啓とかの家じゃないのよ!


「なんで私の家?」




「住む場所がねぇーの。」




「だからってなんで!」





「俺は、ここがいい。」







無理だ。好きな人と少しの間同じ屋根の下暮らせというの?無理に決まってる。心臓が持たないにきまってる。





馬鹿げてる。







だいたいなんで勝手に。


そしてなんで私は、受け入れてんのよ!


「おい。星が綺麗だぞ。お前の家のベランダからの景色って綺麗だよな」





「そうだね。」

当たり前だ。ここの家に一人暮らしする時ベランダからの景色だけは、重視して決めたのだから。ってそんなことはどうでもいいんだよ!



はぁ疲れる。


そう思いながら見あげるそら。私たちは、こんなに綺麗な世界で生きている。





誇りに思わないとね。


そう思い目を瞑る。
色んな自然の音の中に綺麗な私の大好きな声が届いた。


「なぁ星。ずっとずっと言いたかった。」


なんだろう?


「何?」





「お前が俺に告った時あったろ?」


なんで今出してくるの?
辛く悲しい記憶あぁ泣けてきた。


「なんで今その話なの?どうせ私は、振られたけどね。でも神楽は、私のこと何とも思ってないんでしょ?私も神楽の大変な時期にこくちゃったしね。ごめんね?いいよ。もう聞きたくないし。その話終わり



でもわかるでしょ?告白してきた女子の家に住むだなんて私の気持ちも考えて。」





そうだよ。考えたら涙出てくる。私は、振られてるんだよ。期待なんかさせないでほしい。





「泣いてんの?」



「泣いてない。」


「顔こっち向けて?」





「だから!泣いてない。だいたいなんで期待させるようなことするの?好きでもないくせに!やめてよ!」




「だからここに住むのは、両思いだったらいいってことでしょ?少しの間だけだからさ。」





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