星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
「軽蔑なんかしませんよ。先輩綺麗だし。純粋だし。めっちゃ優しいじゃん。」


でも先輩を見た夜。なんで泣いていたのかは、まだ聞けていない。


「あなたが思ってるよりも私は、汚いよ。
私の事美化し過ぎ。」


そんなことないと思うけど。

先輩の事もっと知りたい。

先輩は、過去になにかあったんだ。それぐらい察せる。
俺は、先輩のことを笑顔にしたい。


俺の知らない先輩を見たい。
今も時々儚い顔をする。なぜだか俺には、わからない。



だから近ずきたい。支えたい。


「ってこんな話してる場合じゃないよ。早くやらなき頑張ろう!」


「先輩」

「ん何?」

テストが終わったら伝えようとしてた。だから俺は頑張る。先輩に近ずきたいからテストが終わったら俺の話を聞いてもらうんだ。


「テスト終わったらお礼させてください。
先輩にスイーツ奢ります。」


「え?!いいよ!別に。そんなことしなくて。おれいもらうほどのことしてないし」


「いえ!奢らせてください!」


そうして押し切った俺は、デートをしてもらうことになった。


まぁデートでは、ないけど。


向こうもそうは、思ってないみたいだし。


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