星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
深川がこんなに混乱してるなんて珍しい。
でも美夜輝も勘付いてるらしい。


「ここは、私に任せてくれない?」

深川は、微妙な顔になりながらも「わかった」と言って歩いていった

多分秋は、旧校舎だよね。よし行こう。
いじめの場所に適している。

旧校舎は、人がいないから何かあるならちょうどいいところと噂で聞いた。



「ねぇ星。何もしないからついていっちゃダメ?やっぱリじっとしていられなくて。影で見てるだけとかそんな小さなことでもいいから!!!」


私は、そんなに必死になる深川がすごいと思った。でも深川がいてくれた方が心強いかも。


「わかった。でもバレないように。」


私は、そのまま走って旧校舎にいった。

声のする方をたどると屋上だ。
そっと入るとその光景は、まるでいじめを越した殴り合いだった。



秋は、殴る標的。私は、迷わず飛び込む。

信じられない。

「何してんの?」

思ったよりも低い声がでた。

「星!!!」

「秋は、黙っててね。あんたら何してんのって聞いてんの。」

「あんた誰?私たちは、遊んでるだけです。
見てわからない?後輩と遊んでるだけ」


やっぱり先輩だった。

三王子の周りにいたのを覚えてる。
だいたい状況は、わかった。
秋が深川とかと仲がいいからだろう。


「遊んでるようには、見えないけど?だいたい人のこと殴ってる時点で犯罪でしょ!
秋は泣いてるし。もう一回聞くよ?何してんの?」

先輩は、顔を歪ませて殴ってると認めた。
それすら嫌で秋をかばうように先輩の前に立った。屋上の入り口は、1つしかない。


そこを見れば私は、目を開いた。

そこには、美穂、伊川、美夜輝、深川がいた。

見られたのならばまぁちょうどいい。


私は、いい案を思いついた。
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