星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
1人ね。

慣れていたはず。


そう慣れていたはずだった。



でも、みんなからの声や笑顔。


知ってしまったらもう戻れない。


慣れないなぁ。


「あのー…」


ん?私に話しかけてくる人なんている?


恐る恐る周りを見ると2人縮こまっている人がいる。



誰?


「私に話しかけた?」


「うん。」


あ!私!違いますって言われるかと思った。




「私に何か用事?それとも伝言?」


神楽とか啓とか春とか?美穂たち?


「あの!!話してみたくて!」


ん?話してみたい?神楽とかと?


「神楽たちなら出番だから帰ってきたら話してみればいいんじゃない?」


なんでわざわざ私に?彼女だからとか?


「違うの!星ちゃんと!話してみたくて…」


私と!!うわぁ初めてだ。


「私と話してみたいなんて珍しいね。私は、基本的嫌われ者だと思ってた。」

「最初は、その…失礼かもしれないけど近寄りがたくてなんて言うかクールだし…でも美穂ちゃんとかと笑ってるとこ見て本当は、違うのかなって…」



あー髪の毛黒に赤のインナーカラーいれてるしピアスも空いてるからね。


「もしかして怖かった?」


「ちょっと」


素直笑可愛い。女の子って感じだ。


「お話だよね?いいよ。質問とか神楽の恥ずかしいエピソードとかなんでも。」


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