星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
そして次の日も。


「星!なんか隠してるでしょ!最近眠そうだし!生活習慣崩さない星がなんで眠そうなの!」


うわぁ美穂。よく私の事わかってる。素晴らしいよね。


「なんか隠してるでしょ!」


バイトぐらいは、言っていいか。



「バイト始めたの。だからたぶん疲れてるんだと思うけど慣れれば平気だから。」



たぶん大丈夫。


明日は、姉が来る。


どうするか。


「星がバイトする必要あるの?」



ですよねー。私もなんで仕事してるのにバイトしてんだろうって思うよ。



「ちょっとね。やりたいことあって」


「やりたいこと?」


「そう。」


不思議そうな顔。


「でも!バイトって!!」


ちょっと声でかいよ!!


「バイト?!」


げっ…神楽に聞かれた。


「おい。星。バイトなんて聞いてねぇぞ」


「言ってないもん。」


はぁ最悪。聞かれた。
バイト先は、死んでも言わない。死んだら言えないけど。


「どういう?」


「普通の。とりあえずこの話は、終わり。」


そう言って席をたち私は、逃げるように帰った。


そうしてバイトが終わる。


「お疲れ様でしたー。お先です。」


「おぉーおつかれ。気おつけて帰ろよ」


ぺこりとお辞儀をして帰る。


そうするとハイハイ来ました電話。



「もしもし。」


『星ー?今もう家の近くにいるんだけどさー今日貸してもらえる?』



は?今から?


『お願い!!』


こうなったらもう私が何言ってもダメなんだよね。



結局私が我慢して結局私が苦しくなって結局崩れていくのは、私なんだ。



こういうことが何度あったことか何度死にたいと…



ダメだ弱気になるな。今頑張ればいい。


「わかった。そっちに行くから。」


ATM寄ってから帰ろ。


そうして家の前に行くとおめかしした姉が。


むかしから詐欺みたいなメイクをしてお化粧すると誰か分からない。


まぁそんなことは、置いといて、



「星おそーい!待ったよ!」



「勝手に来てそれは、ないでしょこっちだって予定とかあるんだし」


「はぁ?!何それ。おねちゃんに向かって」


ほらすぐこれ。



「ごめんってはい。これ。」


「お!ありがとう!また来るね!私は、用事あるからまたね!」
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