星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
向こうで泣き叫ぶ秋と美穂の声。


でも頭によぎる。ダメだ死んだら



その時手が出てなんとか受け身をとる。



1番上から落ちたけど痛いけど大きいことには、ならなかった。



生きなきゃ。そう思った。



逃げちゃダメって。


その時…



「星!!!大丈夫か!!おいテメェら」


そんな神楽の怒鳴り声に心配そうに見てくる4人。



私は、4人に笑い返し


今にも殴りに行きそうな神楽に腕を伸ばす。


「神楽。大丈夫だから。何も言わないで。私がよろけただけだから。」


「あんな奴ら庇うのかよ」


「ほんとによろけただけだから」


「わかったよ。とりあえず保健室に」


私は、起き上がり大丈夫そう言って体育館に向かった。



「星?ほんとに大丈夫なの?」


「秋。大丈夫って言ってるでしょ。信じてよ。」


冷静に言う。黒い感情を出さないように。


「美穂もあの角からめっちゃ心配してるよ。」


「平気って伝えて。私のところなんかにいないでみほのとこ行きな」


今誰かと喋ってしまうと熱とイライラと黒いものをいっぱい吐いちゃいそうだから。



そうして私の番が来る。



体育もちゃんとでて成績取らないとお父さんが怖いしな。


立ち上がった瞬間目眩に襲われる。


言い聞かせんるんだ。大丈夫大丈夫って。


その時目の前にボールがぶつかる。


「星!!!大丈夫か?」


「平気。」そう言ってふらつきながらコートへ。


やばいな。


「星ちゃんボールいったよ!」


そんな久美ちゃんの声が聞こえていても体が言う事聞かないんだ。


「「星!!!」」


美穂と秋が同時に叫んだ瞬間私は、意識を手放し倒れた。
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