星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
《星side》


目が覚める。


時間を見ると12時だ。


ずいぶん寝てた。


着替えてリビングに行くとそこには、お母さんがいた。


「お母さん」


呼ぶとこっちを見て泣きながら抱きしめられた。




「星!倒れるまで…どうしてバイトなんて。」



「お母さん…座ろ?」


そうしてリビングに全員集まった。


「星のお母さん。お久しぶりです」


そっか美穂は、会ってるんだ。そうして挨拶を交わす。


「星。どうしてバイトしてたの?」


お母さん。…


その時また電話が…


「ちょっとごめん。もしもし?」


『星か?俺だ。』


「悠!!どうしたのいきなり?」


『少し休みができてな。今東京で出張なんだ。家に泊めてもらおうと思ってでも家にいないし』



そういう事ね。


「× × × ってとこに来て」


そうして電話を切った。


「星?」


お母さんは、心配性だ。



「悠が来るって。神楽ごめん。1人増える。透さんもすみません。」


「いいんだよ。私は、席を外すよ。」


そうしてぺこりと頭を下げて悠を待った。



「星。悠って誰だ?」


みんなはてなマークだよね。


「兄だよ。」


そう答えると納得したのかみんな黙った。


すぐに兄が来た。



「星。ここ誰の家?」


「彼氏の家。色々あってお母さんもいる。」



不思議そうにスーツのネクタイをゆるめる。


「えっとじゃあ私の話に入るね。」


全員集まったところで話し始めた。


「バイトの理由だけど…ルカなの。」


悠とお母さんを見るとまぁ驚いてる。



「星?どういうこと?」


「お金。ねだられててもう私にはどうにもうどうにもできない。この際だから言うけど!私は、いつまでルカの銀行になればいい?ずっと大人になれお前は大人だって言われてきた。でも私は、まだ子供だよ。稼ぐお金にも限度がある。」



「星。お前なんで言わなかったんだ。」



ほんとに悠は、優しい。


「言えないよ。悠にも家庭がある。お父さんには、何も言えないしお母さんにも言えないよ。」



「星…」


「あとは、家で話そ。


一旦席外してくれる?神楽たちに話があるから。」

< 233 / 349 >

この作品をシェア

pagetop