星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
それから病室に行く。



神楽に会う前に透さんに会いたい。


「あのー透さん。お話が」


「ん?あぁ星ちゃん。」


目が腫れてる。きっと泣いていたんだろう。


強いなんて間違ってた。きっと強く見せてたんだ。


「で話って?」



「はい。神楽。生きてます。今は、眠ってるだけです誰になんと言われようと寝てるんです。だから目を覚まします。そう信じてます。」



私の意見は、そう。信じることだ。


大丈夫いいかきかせる。



「あぁ星ちゃんならそう言うと思ったよ。だからこのままねかせておくつもりだ。それと星ちゃん。神楽といることが辛くなったら離れてもらって構わないから。君の人生なんだから」




「離れるなんてしません。私のほしは神楽だけです。
神楽がいて私の人生は成り立つんです。だから離れたくないです。お願いします。」



「そうか。わかった。」



お辞儀をして神楽の病室に。



お母さんは、家で待ってもらった。



「神楽!来たよ。これから毎日来るからね!うざいとか思わないでよ?心配で来てあげてるんだから。」



独り言のように神楽に向かい喋りかける。


なるべく明るい声で。このうるささで起きてくれるかもしれないし。




私が前向きなって神楽を支える。指輪に誓った。



だから神楽あなたが起きるまでいやその先もずっとそばに居るからね。



「星?…あの…」




「美穂。秋達も。神楽まだ起きてくれないんだ。1日寝るのだってしんどいのにずっと寝てるって」



「星…大丈夫なの?」




大丈夫って言ったら嘘になる。



「大丈夫じゃないよ。でも神楽は、いつか起きてくれる。神楽が起きた時幻滅されないように喜んで貰えるように今は、そう過ごしたい。俺のせいで星が泣いたなんて思われたくないもん。神楽にすごいなって褒めてもらう。」



「星…私と美穂啓も春も私たち一緒だよ!」



「秋。ありがとう。」

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