星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
「神楽!!!」


後ろから啓が駆け寄ってくる。


「神楽!」


春も来て秋と美穂が来た。



「お前!なんで?!え?!どうなってんだよ!夢じゃないよな?」



「啓。夢じゃねぇよ。今日の朝目が覚めて春のお父さんに頼んだんだ。卒業式ぐらい少し行かせてくれって。ほらそこに看護師立ってんだろ?」



そう言われてあたりを見る。男の看護師が立っていた。



「よかった。よかった。」



啓が泣き出して。みんなで笑った。


私が高校3年間過ごしてきた中で1番嬉しかったことは、この6人と笑い会えたことだ。



出会えたことが嬉しかった。


ありがとう。


春の風が吹く。まるで私たちを彩るかのように



病室に戻り。みんなには神楽と2人にしてもらった。



もうすぐで透さんも来るとのこと。



「星。ありがとう。俺…」



「神楽。もういいから。」



「星…」



「んっチュッ//」



優しいキス。神楽が生きてることを実感する。



「神楽。きっとこれから楽しいことが待ってるよ。苦しいことも乗り越えよう」



「あぁ」


手を取りキスをした。



きっと私たちは、これから先楽しいこといろんなことがある。


神楽と生きていく。


< 321 / 349 >

この作品をシェア

pagetop