星の雨〜闇夜こそ輝く星〜

美穂と啓

《美穂side》


私の高校時代。


苦しみを抱える人が何人もいた。



それは、星や秋。啓も春も神楽も。


私が啓と出会ったのは、席が隣になってから。



｢俺！啓！よろしくな！｣


｢うん！私は、美穂！啓のことは、知ってるよ！学校中で有名だもん。｣


｢そうか？俺的には、神楽や春の方がすげぇと思うけど。｣


うーんでも啓の人気も凄いけど。



｢てか俺ら性格似てんな！｣


｢確かに！！あ！星！！｣


｢美穂声でかい。｣


｢何？後ろの席なんだね！ヤッター！嬉しぃーー｣


｢ハイハイ。私も嬉しいよ。｣


やっぱり星は、冷めてるなー。


｢お！春と神楽と一緒？やっぱり俺ら仲良しだなー｣


｢啓うるせーよ。｣


｢啓神楽は、これから女子の相手だ。機嫌悪くなるぞ気おつけろ｣


｢へいへい｣


うわぁー！王子3人がうちの班だ！やっぱりカッコイイなー。



星は、あからさまに嫌そう。


そうすると女子が1人つかかってきた。星に。


けど星は、跳ね返して追い払った。


いつも思う。私は、そんな勇気なくて。


言い返したりする。けど誰か一緒じゃないと出来ない弱虫。


中学から実感していた。



それから普通に月日が立って私は、秋のことがあった。



いつもそう。泣くことしかできなくて星みたいに前に出て間違ってるって言えない。



そんな自分が嫌になった。


秋と春、星と神楽は、帰った。


私と啓は、授業を受ける。



｢おーい伊川、浜辺前と後ろどうしたー。｣



そう聞いてくる先生。


どうした？どうしたって？私は、何も出来なくて秋が星が苦しんだ。


そう言えばいい？私は、何もできず私は…涙が止まらない、



｢おっおい浜辺？どうしたんだ？前と後ろは？サボりか？｣


私が俯いてるため泣いてることは、バレてない。



けどここでも私は、…


｢えっとー春が具合悪くってそれに秋も。神楽と星は家の用事で帰りました。急用だとか？それと美穂が具合悪いみたいなんで保健室行きますわ。｣



そう言って私を立たせてタオルを掛けて顔を隠してくれる。