星の雨〜闇夜こそ輝く星〜

「今は、あんまり恋とか興味ないから
好きな人も付き合ってる人もいない。」


「アソ。ならいい」



聞いといてなんだよその反応。
ムカつくなー！


でもなんでこんなドキドキするんだろう。



あーもう考えるのやめやめ。
それからは、神楽がやたらと機嫌が良くなり


料理もサクサクとできた。


「やっぱり星は、すごいね！料理できて家庭的だよね〜」

「これぐらいできないと私の場合生活できない。」


そう。一人暮らしなのだからこれぐらいしなくては生きていけない。


余り物の活用だとか。色々と。

「なんで生活できなくなるの？」


啓は相変わらず鋭いなー。

「私は、訳あって一人暮らしだから」

「え？！一人暮らしなの？すごいね。」

春は、褒め上手だな。美穂以外は、みんなびっくりしてるな。



でも私は、ただ地元から離れたかった。

辛くて苦しい思いは、二度としたくない。
もう絶対に死ぬ思いは、ごめんだ。


みんなからしたらちっぽけな理由だなとか言われるんだろう。


私は、隠し事が多いな。
ほんとは、こんな優しいみんなに隠し事なんてしたくない。


でもしてないと私が壊れそうで怖い。

逃げてばかりの弱虫だ。


「星？大丈夫？私がいるから。」


美穂がゆういつ私を知っている…
美穂がいるから今があるんだろうな。


今は、とにかく。今を生きなければ。
私に取っては、それぐらい大変なことだ。