星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
料理も食べてみんなからは、すごい褒めてもらった。


「嬉しかったなぁ」


「次は、違う料理も食べさせて?」

神楽からのお願いは、なぜか断れない。

この吸い込まれそうな瞳には、逆らえないのだ。



「わかった」


教室に行くと…え?睨まれてる?


「エ?ナ、ニ」

「料理できるからって女子力アピっちゃってさ。まじうざー」


嫌な予感。さっきまで楽しかったのに。

目の前で崩れて行く。


どうして。またあの時みたいな鋭い目付き。

刃物だ。刺さっていく。

震えが止まらない。気持ち悪い。





あーこんなになるんだったら料理できないふりすればよかったな。


女子力って時には、敵になるんだな。


蘇ってくるあの時の記憶。


あの時は、ただ死にたいと思っていた。でも死んでは、いけないんだ。そう自分に言い聞かせる毎日。

やばい。私が終わる

「美夜輝さんちょっといい?」

あーきた。やっぱりここまできたらこうなるんだ。

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