星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
それからは神楽は、無言で帰っていた。


しっかり笑えてるだろうか。何事もないと思ってるように。

もうすぐキャンプだ。

美穂たちとは、ちょうどいい距離を保たないと…。



それから鐘がなってすぐドアが開いた。


「星!!」

ア!美穂だ。大丈夫って言わなきゃ。
笑わなきゃ。


なにがなんでも隠し通す。
それが私のやるべきこと。もう友達を傷つけない。そう決めてるから。



「大丈夫かー?」

「みんなきてくれたんだ。平気だよ〜」


そう笑って笑って。美穂は、過去のことを知ってる。でもダメなんだよね。

平気って言わないと。


「なにがあったの?さっき女子グループいなかったしあの女子とかとなんかあったの?」


「大丈夫!なんでもないよ!平気!」


「平気なわけないでしょ!星!あんたなにしてんの?言いなよ!星は!あの時の…」





「美穂!!!!!やめて。それ以上言わないで。私は、大丈夫だから。」





美穂が言い終わる前に大声をあげた。

絶対にバレてはいけない過去誰にでもあるでしょ?

ほらみんなが変な顔になっちゃった。

このまま少し距離を置かないと。


みんなが危ない。



距離を詰めすぎたんだ。あとキャンプまで2日
終われば私の1人の生活が戻ってくる。



そうただそれだけのことだ。


過去のようになるだけなのにどうして心がないみたいに……なるんだろう。











それから2日かして。
それから美穂たちとは、微妙な空気のまま
キャンプが始まった。








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