星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
あー完全に嫌われた。
でもそれでいい。嫌われてみんなから離れれば。みんなは、痛い思いをしなくて済む。



少し傷つけてしまうかもしれないけど。

ごめん。弱い私を責めてくれていい。

だからお願い私から離れて。


「うっごめん。もう大丈夫だから。」


なんとか涙を押し殺し神楽を遠ざけようとしたはずなのに。


体は、嘘をつかない。神楽を離すことができないんだ。



抱きしめられたまま私は動くことができないんだ。


「お前さ。どうして………………いやなんでもねぇ。とにかく今は、休め。俺もいるから、な?」


神楽は、頭を撫でながらそういってくれた。


何を言いかけたのかは、聞かなかった。聞きたくなかった。



私は、1人で解決する。そう決めている。
頼ろうとは、しない。私の問題だから。

でも今は少し気を抜いてもいいよね…うん。
神楽の言葉に甘え休むことにした。



「うん。ごめん。ありがとう」



それから神楽がお皿を洗ってくれた。先生には、神楽が謝ってくれて。何もかも感謝しっぱなしだった
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