星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
「ってお前それは、やばいって。なんでそんなしがみつくの?可愛すぎ」

え?!なにいきなり!恥ずかしいでも顔を上げることは、できないし…スルーしよう。



「あーもういいや。お前は、俺らのことどう思ってる?」

神楽は、変なことを聞いてきた。私は、そりゃあ大切に思ってる。友達だって思ってるから。



「友達だって思ってるよ。でも私に関わっちゃダメなんだよね」


「なんで?それは、無理だと思うぞ?」


「無理じゃない。お願いします。」


ダメなんだよ。お願いだから。でも今だけは、今だけは、許してくれますよね?神様。


「俺は、やだ。俺は、お前のこと知りたいし
助けたい。だから関わる。」


神楽の言葉に涙がまたでてきた。
甘えちゃいけないのに…ダメだ。神楽を求めてる。



「ゥーうーヒックうっ〜それでも関わっちゃいけないの。」

「なんでまた泣くんだよ。ほら大丈夫だからな?落ち着け。よしよし。」


それ以上神楽は、何も言わなかった。


神楽は、いつでも私を見つけて抱きしめくれる。撫でてくれる。それが凄く心地よかった

神楽は、私の涙をそっとぬぐってくれる。
あったかい手で。


それから私は、学校を後にして帰った。
なぜかその夜は、ぐっすり眠れた。
最悪の事態が近づいてることを知らずに私は、眠りについた。



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