星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
結局美穂とはケンカしたまま。


私は、このままでいいと思っている。


そりゃあ内心嫌だけど。もうダメなんだよね絶対に戻らない関係になってしまったかも。




最低だな本当。


朝登校するだけでもしんどくなってきた。



体のどこかしこもジンジンして痛い。
あー私どうなるんだろう。



いっそ休みがちにしちゃおうかな。


なんてできないけど。


でももうすぐ夏休み。あと1週間ぐらいかな。
多分。耐える。


頑張らなきゃ。自分の体にムチを入れて。



私は一歩一歩と学校という名の拷問場所に歩いていった。



校門に着くと。


後ろから声がかかった。
知ってる声だ。これは、秋。



無視をして歩き出す。

今度は、神楽の声がした。

少し早めに歩こう。


下駄箱まで歩いてる途中あの女子グループが来る。



朝から?今まで朝から殴られた経験はない。
昼か放課後だ。どうしよう。怖い。



慣れてきたはずなのに……
私高校で死ぬのかな?嫌だな。でも確率あるよね。精神的に限界を切っている。


「星川さん。ついてきて?」


笑顔が怖い。でもついて行くしかない。後ろから秋たちが来るんだ。


私は、一歩歩くたびに一粒の涙を流した。

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