星の雨〜闇夜こそ輝く星〜
結構夜遅くになってしまった。


はぁ一日神楽のことが頭から離れない。


好きだって思ってもなんか虚しいよ。

ん?あれ神楽だよね?
なんで?あ!こないだの人だ。



事務所行く前に神楽にあってその帰り
に神楽と一緒にいた人。


友達?こんな夜遅くまで遊んでるの?


違和感しかないよ。


ねぇ神楽何してるの?




どうして学校に来ないの?



ねぇ神楽??


とりあえず追いかけてみよう。
バレない程度に。





そっとそっと狭い路地を覗いてみると…
目の前に誰かいたのかぶつかってしまった。



「ごめんなさ…あ、えっと」


神楽だった。バレた?やばい…



「何してんの?」



怒ってる。どうしよう。


「ごめんなさい。神楽が歩いての見えて…心配で。学校にも来てないし。」



怒ってる。追いかけてきちゃったのは、悪いけど…心配だったし?



「はぁー帰るぞ」



「え??帰るの?神楽用事があるんでしょ?
なんで帰るの?意味わかんないんだけど」



用事があるのになんで帰るの?




「お前バカ?こんな夜遅くにお前一人で帰る気?馬鹿なの?俺は、お前を家まで送るんだよ
用事は、終わったからいい。」




また怒られた。でもバカって!なんなの?ムカつく


「バカって!私は、いつも1人で帰ってる!
バカじゃないし。」



「まぁいいや帰るぞ」



無視〜!!ムカつく。まぁでもいいや。
神楽に会えたのは、嬉しいし。




それでも神楽は、怒ってるようで…
無言。なんか喋んないと



気になること直接聞いてみようかな?
ちょっと緊張するけど。



「神楽。明日って学校来る?神楽いないから啓とかたまに暗い時あるから。それに…なんか痩せてない?大丈夫?」



それでも神楽は、無言で何度呼びかけても無言だった。


なので思いっきし服を引っ張る。


「神楽!!!質問に答えてよ。学校にも来ないし。痩せていってるし。心配だよ!私は…」


それ以上言葉が出てこなかった。
たまにきつい言い方したり毒舌だったりするけどそれでも受け止めてくれる人がいる。




神楽?どうして何も言わないの?


「星。ごめんな。明日も学校には、行けないんだ。いけない日が多いと思う。ごめん。」



「理由は言えないの?言えないなら聞かない。
でも言える時になったら!ちゃんと言って。
神楽が私の話聞いてくれたように。私も神楽の話聞く!だから…わっ!!」



神楽に腕を引っ張られそのまま神楽の中に
包まれた。背が高い。

いつもの匂い。


ぎゅーとしてこのまま時間が止まればいいのに。



「このまま時間が止まればいいのに。」


あ!同じこと考えてた。

「同じこと考えてたね。」



そういうともっと強く抱きしめた。



「星。ごめん。いつかいつかちゃんと言うからそれまで待っててくれ。」



神楽震えてる。だから私がいるとそういう気持ちをこめて私も抱きしめた。





付き合ってないにおかしい?でも今は、必要なこと。神楽?何があっても大丈夫だよ。




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