君の上目遣い
喫茶店へ着いた

ここは学校からすこし歩いたところにある喫茶店「モンブラン」

入り組んだ場所にあるせいか、他の生徒と鉢合わせたことがない

さらにお店の名前にもなってるモンブランがとっても美味しいお気に入りの喫茶店

「こんなところに喫茶店なんてあったんですね」

「そうなの。でも他のみんなには秘密ね!知ってる人少ないみたいだから」

お礼をするためだから星崎くんが行きたい場所にしようと思っていたが

そうすると「お礼はいらないです」の返事しか返して来なかったから私がここに行こうと決めた

「なんでも好きな物頼んでね!今日は私がごちそうするから!」

陽当たりのいい窓際の席へ座り、星崎くんにメニューを渡す

「いえ、やっぱり女性に払ってもらうのは…「いいから!」」

「…ではごちそうになります」

眉毛を下げて少し吹き出すように星崎くんが笑った

かわいい

「素直でよろしい!決まったら教えて、マスター呼ぶから」

「もう決まりました」

「はや!」

早さに驚くつつもマスターを呼ぶ

私はここに来ると決まって頼むのはミルクティーにモンブラン

コーヒーは苦くてあんまり飲めない
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