君の上目遣い
「ーーーで、その1年生くんをお茶に誘ったんだ?」

コクリ

次の日、昨日あったことを茉優花に話していた

下田くんと顔を合わせたくなかったから学校に行くか迷ったがちゃんと登校した

そしたら下田くんの方が学校を休んでいたのでホッと一安心

「名前は星崎蒼(ほしざき あおい)くんだって。昨日は用事があったみたいだから、今日の放課後にお礼も兼ねて喫茶店に行くことに…」

「そっかそっか!でもさー私も下田と二人きりなんて心配してたんだけど、やっぱり一緒について行けば良かったね…。星崎くんほんとよくやった!!私の陽葵を守ってくれて感謝!!」

「茉優花のものになった覚えはないけど」

「陽葵さえ嫌じゃなければ星崎くんが撮った写真を先生に見せて下田のこと退学にしてもらえないかお願いしてみたら?」

んー

そうしたいのは山々だけど、もし逆恨みとかされたら怖いし

停学処分でおさまったらその後気まずいし…

「下田くんのことは許せないけどそれはやめとくよ。星崎くんにも写真は消すように言っちゃったし」

「お人好しか!」

これでも茉優花が私のことを心配してくれてるってのが伝わってくる

だからこそ心配はさせたくないと思ってしまう

もう下田くんや他の男子と二人きりになるのは避けよう…
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