ダメ。俺のそばにいて。
そんな私を完全スルーして、久遠くんはぐるっと辺りを見回す。
暗闇の中、段ボールや画用紙、ビニールテープなど色んなもので囲まれていて、目の前にあるのは3桁の番号を入力して鍵を開けるドア。
こ、この番号を謎解きで開けるってことだよね?
「ヒントあるのかな…?」
「うーん…」
曖昧に唸った久遠くんが、いきなり奥にあったロッカーを開いた。
「あった。」
「あった!?」
そんな1発で見つかるもの!?他にも宝箱とか樽とかあるけど!?
久遠くんは、至って冷静にロッカーに入っていた紙を1枚取り出す。
「…暗号だ。」
「暗号…?あ、そういえばライトさっき受付でもらったよね…!」
暗くてよく見えなかった紙を照らすと浮かび上がる文字。
『海賊が好きなのは?
タマアラノハマタアナミラノ』
ええ…、なにこれ…。
全然数字じゃないし…。
謎解きってことだよね…?なんだろう?